やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

肺癌手術後について続き

 あーあのですね、前回の記事で書き忘れてたけど、抗がん剤治療中、制吐剤が効いたといっても流石に気持ち悪さはあったみたいで、食欲がなかったみたいです。抗がん剤治療が終わって退院する時に「おなかすいたなー」って私が言ったら「いいなぁ食べたいって思えて」って言ったのね。したら母が「悪阻みたいじゃん」って言ったの! うまい表現だなーって思った。じゃあ食いたい気おこらんわ。


 ステロイド治療を初めてからの病状が気になって、できたら治療中でも採血の結果とか知りたかったんだけど、どうも父にも「良くなってますよー」って言うだけだったらしい。ちなみに採血もレントゲンもかなり頻繁にやったみたいです。
 おかげさまで、ステロイド治療が功を奏し、炎症がかなり治まりました。本当に良かったです。
 父も、入院する前まではかなりしんどそうでしたが、入院してからしばらくして炎症も治まり、酸素ボンベを使って酸素を流していたらかなり楽になったようで、しゃべり方がはきはきしてた。
 退院のめどがついたので……というか、父が確定申告の時期を大変気にしておりまして、無理やり退院したみたいなところがある(笑)まぁ退院許可が下りるくらい回復したってことですよね。
 退院後も服薬の量は多く、まず退院翌日までプレドニンが朝8錠(!)出てました。その次の日から6錠に減ったけど、次の診察まで6錠ずっと朝飲み続けるみたいです……。それと、胃薬、抗菌薬、(便秘気味のため)便秘防止の薬2種、血糖値を下げる薬、血圧の薬もあったかな……。管理できるか心配だったけど大丈夫そう。
 ていうかですね、退院時に薬の確認をしてたんだけど、いい看護師さんだったんだけど薬の数の数え方が……。先生の指示と薬の数が合わないから一生懸命確認してくれたんだけど、ぶっちゃけ下手というか……。数が合わないから聞き直して来ればいいのにずっと数えてるしさー(笑)結局聞き直してくれて、薬の数もあいました。

 退院日に呼吸器内科の先生と面談があり、色々説明してくれました。
 ステロイドがきいたんだけど、徐々にステロイドの量を減らさないと怖いとのこと。でもやっぱり血糖値が高いので、4月中にステロイドを切りたいって言ってたな。
 父は模範的な患者だったようで(笑)入院中もせっせとリハビリに励んでいたのを大層ほめてくれました(笑)というか本人にやる気出させるために褒めまくるようになってるんだろうな……。中にはしんどくて、治療してるからいいだろってリハビリ真面目にやらない人もいるんだって。でもやっぱりせっせと運動したほうが、肺が広がるからいいんだそうです。
 でも「僕がよく言うのは、スポ根はやめてください、ということです」って言ってました。要するに熱心にやりすぎるなと。
 あと、土いじりだめなんだって。先生が「僕もねー、患者さんがやりたいっていうならやらせたほうがいいかなって時もあったんですけど、過去に痛い目にあったことがありまして……」って言ってた。土ってやっぱりたくさん菌がいるから、土いじりしてひっかけた菌が、抵抗力の弱っている体に悪さしちゃうことがあるみたい。
 とにかくうがい・手洗いはこまめにして、菌をひっかけないように、って言ってました。
 歯科は帰宅してからかかりつけに行くことにして、問題は血糖値です……。
 ダイエットとか血糖値とかの食事って、こう……かみごたえがあるものとか消化されにくいものを食事にとりいれるイメージがあったのですが、なんと「噛む」という行為が体力を消耗してしまうし、消化の悪いものを摂ると消化にも体力使うので、結果的に疲れて抵抗力が落ちてしまうこともあるんだと!
 そんな……血糖値高めな上にステロイド服用中で食欲増進中なのに消化のいいものしか食べられないなんて……って、困るのはまぁ母なんだけどさ。
 栄養指導に来てくれた栄養士さんがおもしろい人で、「米屋の娘だからいくらでも米について語れる」とか「パンも好きだからイケる(語れる)」とか「食べることが好きだから」って言ってて、話してて楽しい人だったな。で、その栄養士さんが言うには、やっぱり消化の悪いものを避け、ごはんも柔らかめのほうがいいらしいです。根菜類・きのこ・海藻は避けたほうが無難。うどんとかも消化がいいけど食べ過ぎない。
 なんとなくこんにゃくはどうかなーと思ったけどあんまり……って反応だったな。
 あと、蕎麦って、修験者が「五穀を絶つ」って時に蕎麦だけは五穀のうちに入らないから食べるって聞いたことがあって、蕎麦って炭水化物じゃなくて野菜扱いなのかなと常々思っていて、「お蕎麦はどうですか」って聞いたら、「うどんなら100g出すところを蕎麦なら150g出す時もある」って言ってた。でも残滓が残ってるから消化がいいわけではないから……って言ってた……。なるほどなー。
 退院時は情報盛りだくさん聞いて帰ってきました。

 ところで1割負担てすげいね……。1ヶ月入院したのに、検査もたくさんしたしリハビリだってしたし薬剤だって結構使っただろうし酸素だって結構流したのに、入院治療費安くてびびった。
 医療費削減とか老人ばかり優遇するなと言われている世の中ですが、ある年齢から医療費が1割負担になるのって、私たち世代の負担が軽くなる意味もあるのかもなーと思いました。正直助かりました……。子どもも、入院時の医療費は0円だし(食事や差額ベッド代などの自費分はもちろん負担あるけど)、私たち世代の場合、親と子供の治療にお金がかからないのってありがたいです。

 ちょいちょい実家に様子を見に行ってるんだけど、芋とか避けろって言われてたのに肉じゃがとかカボチャとか出してるけどどうなの……っていっても父もド偏食だから食べるものに困るんだろうなあ……。一応、パンも全粒粉入りとかにして気を付けてはいるみたいです。でも全粒粉だと消化良くないからどうなんだろ……。全部全粒粉じゃないからいいのか……?


 父は抗がん剤で肺炎になってしまって相当こたえたようで、もう抗がん剤はやらないって言ってます。
 手術後よりよっぽど弱ってる父を見たら、それでもいいって思っています。