やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

肺癌手術後について

 記録のために記述しておきます。

 12月に手術をし、年内に退院できました。経過も順調でしたが、流石に肺が1/4くらい無くなっているし手術もしたしで、本人も風邪をひいたり疲れたりしないように気をつけてはいたものの、手術前どおりに生活していました。
 手術してからも、医師からは特に気を付けるようなことは言われませんでした。土いじりもやっていいとのことで、園芸もちょいちょいやっていたようです。
 ステージIIbだったのもあって、抗がん剤をやったほうがいいと言われ、まぁそうだよなーとやることにしました。
 しかし、今になって思うと、抗がん剤はやらなくても良かったのかもしれないなぁ……とも思ってしまいます。

 抗がん剤治療は2クール点滴で流すと言われました。薬剤は、

  • フィジオ(1日目から)
  • シスプラチン
  • ビノレルビン

 の3つとのこと。抗がん剤は2番目と3番目で、1番目は腎臓を傷めないために水分を補給するみたいなことを言っていたような……?
 看護師さんからの説明では、父が点滴する抗がん剤は、あんまり髪の毛が抜けるものではないとのことでした。
 抗がん剤と聞くと激しい嘔吐を想像しますが、最近はいい制吐剤があるのを私は知っていたので、嘔吐はないんじゃないかなーと予想していました。
 予想通り、制吐剤も効いて(中には制吐剤と相性が悪くてゲーゲー吐く人もいるらしく……)、食欲もそこそこあり、食べることができていたようです。
 点滴も終わって無事退院。


 ……ここで落ち着けばよかったんですけど……。

 帰宅してから、どうも父の元気がありません。咳もするし、本人も苦しいと言っています。
 抗がん剤が終了して退院して1週間後の診察時に、肺炎と診断されました。母は「寒かったから風邪をひかせてしまった」と思ったようですが、気を付けていたのを知っていたので、私は父の体内の日和見菌が、抗がん剤のせいで抵抗力が落ちて悪さしたんじゃないかなーと思っていました。
 抗菌剤を処方されましたが、きっちり服薬してもどうにも良くなっているように見えません。さらに1週後(この時は私だけ付き添って父を連れて行った)、診察したら先生が
「肺炎が良くなってないので入院です」
 と言いました。
 余談ですが、診察室に入ってから出るまで数分だったので、同じ待合に居た人がびっくりして「早かったねぇ」って話しかけてきた(笑)
 で、入院して肺炎の治療が始まったわけですが……。

 抗生剤を点滴しても良くならない。
 入院してから数日後、子供を母に預けて再度私だけで、現在の父の病状と今後の治療方針を聞きに行きました。

 今までは、父の肺を執刀してくれた呼吸器外科の先生が診察していたのですが、この時は呼吸器内科の先生からの説明を受けました。
 外来時に処方された抗菌剤・入院時に点滴した抗生剤ともに、幅広い菌をやっつけられる薬だったが効いていない。ということは、もしかしたら間質性肺炎かもしれない。炎症を抑えるためにステロイドを点滴する、と言われました。
 ステロイドの強度も強めのやつで(名前忘れた)、ステロイドを直接点滴で流すってことは、あーこりゃ相当炎症ひどいんだな……と。

 ステロイドについては抵抗がある人もいるみたいだけど、私の中では
「炎症は火事みたいなもの。火の勢いが激しいのに柄杓でちまちま水かけても火事が治まらない。それよりドバーっと大量に水をかけてまず火の勢いを弱めてから徐々に水の量を減らす」
 という認識です。
 だから、父の炎症はかなりひどいんだなと。先生も「今回のステロイド治療が功を奏しなかったらかなりシビアな話になります」と言われました。シビアな話は、ステロイド効かなかったら改めて聞こう……と敢えて聞きませんでした。
 で、ステロイドを点滴した際の副作用として

  • 胃潰瘍になりやすい
  • 抵抗力が下がる
  • 骨がもろくなる
  • 食欲増進
  • 血糖値が上がりやすい

 だったかな……。
 私、よくステロイドってムーンフェイスって言うからむくむのかなーと思ってたら、ステロイドによって食欲が増して太るからであって、水分の関係でむくむのとは違うんだって。
 胃潰瘍については、もともと胃の薬を飲んでいたのでそれを継続。
 菌にやられないよう、抗菌剤も服用することに。
 骨がもろくなるのはねー、本当は骨粗しょう症のゼリーを食べるらしいんだけど、これが虫歯があったり入れ歯してる人は服用できないかもしれなくて、歯科医が診察してからなんだってさ。で、父はまだそのゼリーを食べてません。かかりつけの歯科医と相談すんだって。
 食欲増進は、あんまりそういう感じしなかった。というか本人はしんどいほうが先に立って食欲なかったみたい。
 問題は血糖値です……。
 もともと高めで、呼吸器外科の外来でも気になっていたのですが、呼吸器外科の先生は特に言ってこなかったんですよね。でもおそらく外科だからだと思う。呼吸器内科の先生はやっぱり高めなのを指摘してた。もともと血糖値高めなのに、ステロイドで余計高くなるらしい。ちなみに父は入院時の検査で血糖値が200近辺をウロウロしてました。先生が言うにはステロイド治療して血糖値が500くらいになっちゃう人もいるんだと。
 これらのリスクがあってもステロイドを使用するってことは、やっぱりよっぽど炎症おさえないとマズイんだな……と、肺炎のひどさを実感しました。

 長くなったので翌日に続きます。