やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

発達検査のはなし

 「来年度の進級先の参考にするため、発達検査を行ってください。以前行ったのが2年前ですので」

 ということで、子どもが発達検査を受けました。WISC-IVです。

 発達障害でかかっているかかりつけの病院が、発達検査を申し込んでも3、4ヶ月先になるということで暗に他でやれと言われたので、学校に心理士さんが来てやってくれたようです。

 

 結果ですが、全IQはど平均の100でした。担任にも「支援級でこの数値はなかなかない」と言われた。

 検査の数値は具体的にはかきませんが、言語理解の数値が一番高く、その次が処理速度、ワーキングメモリ、知覚推理の順です。言語理解は大幅に上がりました。ぐぐったら言語理解は割と努力で上がりやすいとのことで、放課後デイサービスで聞き取りの訓練をしてくれている成果がでたのだと思います。

 よくワーキングメモリは訓練しても上がらないと聞くのですが、短期記憶はそんなに悪くなさそうです。というか知覚推理が前回より結構下がりました。

 といっても4つの項目全て、110~90の間です。検査結果とASDっぽい特性って比例しねぇなぁ。だってよく「検査結果の数値の開きが20くらいあると生きづらさを感じる」というけど、一番高い数値と一番低い数値の開きは20もないもん。そりゃ定型発達と比べたら差はあるかもしれんけどさ。っていうか、定型ってそんなに各項目の差がなだらかなのかなぁ。

 検査結果はそうでもないのにASDの特性はばっちり出ています。

  1. 「検査中、時々自分の世界に入り込み、戦いの場面を再現していることがあった」(検査結果についてきたコメント原文ママ
  2. 「検査中によくおしゃべりをしたり、『手品を覚えたのでやる』と検査者に見せたりしながら検査を行うことがあった」(検査結果についてきたコメント原文ママ
  3. 一つの活動が終わると、離席したり、遊び始めたりする(担任のコメント)
  4. 自分の思いを伝えようとするが、一方的なことが多く、相手の話を聞こうとしない(担任のコメント)
  5. 一斉指示が通りづらい(担任のコメント)

 1、2、5なんかASDの特性そのものじゃんか。他者への意識の薄さ。これがどうやって検査結果に反映しているというのだ。まぁあれよな、WISCって知能検査だもんな。発達検査じゃねえもんな。ていうか知能検査が情緒級か普通級かの判断に使えるかっつの。

 ちなみに検査したって言ったら主治医が苦笑していた。「この子は知能検査の結果で進路を決める子ではない」と以前言っていたので。いかんせん私が住んでいる地域はとにかく検査結果を出したがる(のを主治医も知っている)ので呆れたのだと思います。おそらく情緒級の概念の浸透が薄いんじゃないかな。知能検査で出た結果で知的級か普通級か(あるいは特支校)分ける、という意識しかなく、発達障害へのアップデートがなされていない。田舎だからね。

 あと3に関しては「やることが無くなるから離席するんですね」って主治医が言っていて、ああそりゃそうだ……となった。そのあたりは今度機会があったら担任に言おうと思います。もううちの子は手持無沙汰になると多動が出るってのはずっと言っていかないとな……。

 主治医は「ADHDも入っていると思いますよ」って言われたけど(3歳半の初診時には無いって言ってたのにぃ)、ADHDの特性は薄めな気がするんですよね……。不注意とか衝動性とか短期記憶の弱さは、一緒に暮らしていてそんなに目立たない。衝動性は多動の結果ゆえ、という感じがする。順番が守れないとかは無くなったし、こう……話に割り込んで「俺が俺が」みたいなことも学校ではないらしいし、家でも無いです。不注意とかもそんなに感じないし、短期記憶は下手したら私のほうがヤバげです……。

 主治医に「ASDの特性はこの先薄まっていきますか?」と聞いたのですが、あんまりはっきりした答えは無かった。とどのつまり「わからん!」ということでしょう。どーすんだろ一斉指示が通りづらいってことは普通級難しくねぇか……。テストとかで「始めてください」の指示が通らないってことでしょ。どーしよ。

 言語理解が高く知覚推理が低いってどういうことだろうとぐぐったら「理屈があるものはすんなり覚えるが暗記やコツコツやっていくのが苦手」ということらしい。時計や定規が苦手なのはそれもあるかも。メモリをコツコツ数えるのが苦手なんだな。考えてみたら私もそうだな……というか本当に、子の特性の出方がまんま私で笑ってしまった。

 あと字が下手なのも、体幹フニャフニャなのも相まって「脳内の処理は早いが手で書くのが追い付かない」のだろうと予想。だから私も字が下手なのか!

 

 高学年で普通級に行けたらな……と思っているのですが、果たしてどうなるのやら……。

父が亡くなったので覚書 事務手続きなどの話(1)

 「家族が亡くなったらこういう手続きがあります」というライフハック的なものがweb上でも多数存在しますが、葬儀社の互助会に入っているだけで様々な事務手続きが葬儀社が代替してくれるので大変楽な上にライフハックが役立たずになります。

 

葬儀会社が代替してくれる手続き

  • 遺体の搬送
  • 市役所への死亡診断書及び死亡届の提出
  • 死亡診断書などのコピーを複数枚くれる(いろいろな手続きにむちゃくちゃ使う)
  • 死亡届を出したことで火葬許可などお役所への手続きかつ火葬許可書をもらうまでやってくれる
  • 火葬済の照明の取得

このくらいかなー。

 特に死亡診断書と火葬許可書は連動してるのですが、このあたり役所に出向かなくても全部やってくれるので非常に楽でした。

 あと葬儀社のほうでも「死後にする手続き」のようなパンフレットをくれるので、正直「親が死んだらやることリスト」のようなweb上のライフハック的なものは互助会に入ってさえいれば見る必要ないですね。

 ただ、両親が亡くなって家や財産などの相続をまるっと引き継ぐとか家を壊すとか土地を売るとなるとかなり煩雑な手続きが発生するんだろうな……と恐ろしいです。今回は父が亡くなったので、相続はすべて母になるので楽でした。

 

 葬式後にやった手続きは、

  • 戸籍から父の除籍及び市役所での手続き色々
  • 厚生年金と遺族年金の手続き
  • 電気・ガス・水道の名義と講座変更
  • 生命保険の受取

 です。特に市役所での手続きは、「人が死んだら連絡するところ」みたいなものが市役所内にもありまして、そこへ連絡すると、赴く日時を決めて持っていくものを確認し、その日に行けば手続き的なものは一気に済みました。これも葬儀社が「市役所のここに連絡してください」ってパンフレットをくれたかな、確か。

 あと、父は自分の貯金をほとんど外貨建ての生命保険にしており、受取人を母にしていたため、ほぼほぼ相続税がかかりませんでした……。おとーさんて頭よかったのね……。

 

おまけ

 よくいう「人が死んだら口座凍結されるからまとまった金をすぐおろしておけ」ですが、銀行勤めだった親戚と葬儀社の方に聞いたら

  • 借入や負債がある人は凍結されやすい
  • 組内に銀行員がいると凍結されるかも(死んだ人が分かるから)
  • 新聞をチェックしている行員が、死んだ人がわかると凍結されるかも

ということらしく、ただただお金を入れている普通口座が凍結されることはほぼほぼ無さそうです。そもそも上の箇条書きの2番目と3番目はバリバリ個人情報なんだから勝手に凍結したら問題だよねぇ。

父が死んだので覚書(2)

 転院して1週間後、昼過ぎに母から電話がかかってきたので、急いで病院へ向かいました。その時点では、父はぼんやりしつつもまだ多少意識はあったようです。しばらく病室にいたのですが様子が変わりそうもなかったので一時帰宅。母は父に付き添って病院で泊まり込むことにしました。

 夜中に電話がかかってきて、とうとう……ということらしく、夜中に道をぶっとばして向かいました。ちなみに夫が夜勤だったため子供を起こして隣にある義実家に頼んだ。よく起きてくれたな……と思ったのですが、おそらく私が逐一情報を伝えていたので、準備してくれていたようです……。夫? 出勤前に「夜中に電話かかってくるかもしれないからスマホ持っててよ!」と言ったのにもかかわらず電話しても出なくて、帰ってきたの朝方だったよ! 一生忘れねぇからな(仕事が鬼のように忙しかったのはわかってるけどさぁ)。

 私が病院についたころにはすでに父は亡くなっていたのですが、あれね、急にこと切れるんじゃなくて「意識ある? どうかな?」って感じで、いつのまにか……って感じみたいね。

 父は結局肺炎で亡くなったのですが、痛みより最後まで苦しそうでした。肺がんとか肺炎で死ぬってそういうことみたいね。溺れるように亡くなるって。

 私は、病院から父が運び出されるときがつらかったな。もう終わっちゃうんだ……って思ったから。転院だなんだってやってる間は、まだ父は「生きている」状態ではあったので。

 

 で、ここから怒涛の手続きが始まるのですが、驚いたことに父が亡くなった当日の昼前に全て終わっていました!

 人が無くなるとバタバタしてなかなか大変だとは聞くのですが、私の両親は生前から冠婚葬祭会社の互助会に入っていたのです。互助会に入っていると毎月いくばくか(そんなに高くはない)の会費を払うのですが、葬儀会社に積み立てをしているようなもので、ちょっとしたサービスを受けられるようです。積み立てを使って葬式費用の足しにできるというか。

 しかし私が、互助会すげぇなって思ったのは他でもない、

人が死んだ後に連絡するところが決まっている

 という一点です。

 これは大変楽でした。人が死ぬとまずどうすればいいの? ってなると思うのですが、電話する葬儀会社が決まっていると、電話するだけで全部進めてくれます。病院へ向かう時刻を教えてくれるのでそれまで病院で待機し、葬儀会社の車が父を乗せて葬儀会社へ向かってくれます。家族は家族でその葬儀会社へ向かう。そして葬儀会社でその社員の方と通夜と葬儀の相談をします。父が亡くなって3時間くらいでもう相談すんのよ。しかも決めることが膨大なのよ。通夜はまぁまだやることが少ないので誰に香典受け取ってもらうかとか葬儀場へ泊る人はいるかとかくらいなんだけど、葬式本番の決め事多すぎてへとへとになりましたよ。やれお棺はどんなのにするかとか、大きい金額をくれた場合の香典返しの内容とか花だとか花輪だとか花輪に居れる名前とか人数とか料理とか、最近は葬式と一緒に初七日もやっちゃうので精進落としの料理をどうするかとか。コロナのおかげで「料理はなし! 集まりも無し! 泊りも無し! 無い無いづくし!」で押し通せたので楽でしたけど。

 これさえやっちゃえばもう通夜までなーんもやることないんだけど、葬式の色々決めるのクソ疲れた。

 父のお棺は、お通夜まで葬儀場に置いてもらいました。いろんな人に「家に帰してあげないとかわいそう」って言われてすげぇつらかったんだけど、お通夜まで長かったので自宅に置いておくと母がしんどいかなと思って私が「いいよ葬儀場に置いてもらおう」って決めました。義実家にも「お父さんがかわいそう」って言われたな。うるせえな死んだ人間より生きた人間に気遣ったんだよ私は。

 葬儀場で膨大な決め事を終え、実家につくとなんとびっくり、実家の組内の人がもう集まってきてるんだよおおお。朝の8時前よ?! 田舎ってすごいね?! まぁ母が隣の家の人に朝早く電話したので、それで組内の人に教えてくれたんだけどさ……。お通夜は組内の人が色々やってくれるので(それでも今はだいぶやること少なくなったけど……)、通夜と葬式の時にどうするかチャチャッと決めて終わり。

 その後、我が家は神式なので、教会に行って通夜と葬式についての打ち合わせに行きました。父が神式の信者だったので神式で葬式を上げたのですが、母はあまり教会の面々が好きではなかったので向かうのに気が重かったようです。そういうこともあるのね……。あと、仏もそうだと思うんだけけど神式でも亡くなった人の成育歴のようなものを読み上げるので、父と母の歴史を少し垣間見れました。というか私ももし死んだら身の上話を読まれるので、黒歴史があったりするとおっかねえなと青ざめた次第です……。

 

 ということで、父が亡くなってから半日経たずに全て手続き終わりました。

 

 なんというか、私の家族って(父を除いて)割と人情に淡白というか……。父が亡くなってからあれこれ決めるときに、母が「えっ……どうしたらいいか……」って困っている横で私と妹が「これでいいんじゃない?」「これにしよう」とかバシバシ決めていくのを見て母が、2人の娘の淡白さに驚いていました(笑)あと、妹と二人で「そうか人が亡くなるとこんなにみんな丁寧に接してくれるんだね……」って驚いた(笑)父が亡くなったことを周囲に知らせると、すっごい丁寧に悼んでくれるんだよね。それが驚きだったというか「そうか普通はこうするのか……」って妹と二人でうなってしまっていました。

父が死んだので覚書(1)

 父が死んで、必要な手続きは概ね済んだ(と思う)ので、流れを記録しておきます。

 

生前

 肺がんが発見されたのがおおよそ5年前。転移や浸潤が無かった(と思った)のでステージ2ということらしかったです。左肺を下半分切除。

 その3年後、39℃の発熱。コロナが世界中いに蔓延していた冬だったのですが、まだこのあたりの田舎では市中感染は珍しかったのでコロナではないだろうということで、風邪の診断だったのですが、肺ガンを見ていてくれた病院に町医者が紹介状を書いてくれたので向かいました。

 診断は肺炎。本人は熱が高くても割と元気でケロッとしていたのですが、通常は1以下のCRPが入院中には最高14くらいに。

 主治医の見立てでは、おそらく切除した肺があった部分は空洞になっているのですがその空洞内にある空気が炎症を起こしているせいでCRPがあがり熱が出ているとのこと。そのような症例は少なく情報も乏しいそうです。対処法は抗生剤を点滴するのですが、空洞内に抗生剤が届かないので(空洞内は文字通り空洞なので血管が走っていないので薬が届かない)空洞内の感染症にはあまり効果がなく、なかなかCRPが下がりませんでした。

 それでもずっと抗生剤を点滴し、熱は36℃内に落ち着く日が出てきたので、入院して3ヶ月経つと退院しなければならないので一度退院。しかしその後、再度熱が上がり(でも37.5℃くらいだった気が……)CRPも上がったので再度入院、抗生剤点滴。このあたりになると父もいらだち始め、看護師にあたる始末。母が気に病んでしまっていました。

 抗生剤のおかげで熱も落ち着き、CRPはどうあがいても10を切るのがせいぜい、そこから大きな変化はなさそうなので、症状もおちつき、再度入院から3ヶ月経ちそうだったので、これ以上この病院でできることはない、と退院することになりました。

 肺ガンを治療した病院は県内でも大きい病院で、通うのに車で1時間半くらいかかる場所です。というかそもそも大がかりな外科的処置はもう車で1時間くらいの場所の病院しかできないのですが(住んでいるあたりが田舎だから……)もう外科的処置は必要なく内科的処置のみとなるので、住居のある市内にある病院に転院することに。といっても入院しても処置のしようがないので、自宅にかえり、定期的に転院先にかかることになりました。

 転院先には2週に1度かかり、CRPは落ち着くと6~8くらい。熱も36台の平熱で、本人も痩せて体力は落ちていたものの動けてはいたので、時々散歩に出たりしていました。

 ただ父は便秘に悩んでいて、このころから食事もろくに取れていないのに排便したいと強迫観念にとりつかれていて、母がそのせいで参っていました。便秘で2日便が出ないだけで母に「ころしてくれ」って言ったそうで母が流石に怒っていました。最後に入院する時も母は「お父さん、うんちがでないって怒ったらどうしよう」って言ってましたけどあのねおかあさん、もうそういうレベルじゃなかったんだよ……何度言っても「おとうさん便秘が便秘が」って母ももうなんかとりつかれたように悩んでたな……。

 今年の冬はなんとか越したものの、3月終わり位に熱が出だして、母が診察予約日前に病院に連絡、来ていいと言ってくれたので病院へ向かったらCRPが90で、即入院。

 肺炎をおこしていたので抗生剤を点滴したが功を奏さず、ステロイドに切り替えたら肺炎は治まったものの本人が気力を取り戻さない。ステロイドは本来体内に入ったら気力が回復するはずなのに本人の元気がなく、せん妄も出てきたので、もう長くはないと主治医に言われました。

 肺炎だし痰の吸引などの医療的処置も必要になってくるので在宅は厳しいとのことで、再度転院することに。介護系か医療系か施設を選べと言われたのですが、介護系はひと月15万ほど、医療系は7万ほどかかると言われました。違いは、現在施されている治療によるようで、父は肺炎を起こして酸素の流量が多かったので医療系の施設に転院できるとのことで、隣の市でしたが医療系の施設に転院しました。ちなみになぜ15万と7万の違いがあるかというと、15万のほうはすべて何から何までやってくれるから手間賃のようで、7万の施設の方は洗濯などは家族が持ち帰ってやるとのことでした。父は後期高齢者だったので限度額認定が自動的にきいて、医療行為の請求は3万いかなかったです。でも食事代だの個室代だので結構かかったけど……。

 入院期間は、市内の病院に3週間、「もう長くない」と言われて転院した医療施設に1週間でした。ちなみに医療施設への店員は本院をストレッチャーに乗せて母が同乗して行ったそうです。

 医療施設に転院した翌日に会いに行ったのですが、ヨーグルトを食べてまだ会話できてたんですよね。その1週間後に亡くなったのですが。最後に会話したのは、私の子のことです。私の顔を見て、孫に会いたいって言ったんですよね。娘より孫かよ父……。

 

 続きます。

放課後デイサービスについて

 結論から書くと、私の考えでは

焦らなくていい

 です。仕事の関係で学童のように預けられないと困る、という人以外は、小学校入学後から動くなり考えるなりでも全く問題ありません。というか、学校慣れてから利用したほうがいいと思う。

謎の単語「放課後デイサービス」

 発達障害児として公的支援などを受けていると、小学校入学前に必ず耳にする謎の単語

「放課後デイサービス」。

 私も、発達障害の記事をネットで読んでいて何度も目に入りました。

 実際にいろんな話を自分で聞くようになったのは、子供が年中の時です。療育園に入っていると、同じ園に通っている保護者が「上の子が通ってて~」みたいな話が出てくるんですよね。でも具体的な話は全く触れなくて、話を聞く限り学童のような療育みたいなものと認識していたくらいです。

 療育園の先生に聞いても「放課後デイサービスは年長の年末くらいに話を聞けますよ」というくらいで、詳しいことは教えてくれませんでした。こちらとしてもまだ早いのかなと突っ込むこともせず、しかし年長になってから「見学とか早く行った方がいいよ!」なとどいう情報も入ってきて、もうね、放課後デイサービスについては初めて触れる人間は情報に振り回されましたよ……。

 ぶっちゃけ説明不足だよ!!!!! いろいろ!!!!!

 この件については自治体の福祉課を恨んでいます。もっと! ちゃんと説明会で説明して!!!

 そんなわけでここからは「今通わせている放デイの説明」と「放デイの説明がきけると思ったらびっくりするぐらい役に立たなかった自治体の福祉課への怨嗟」をえんえんと書き綴っているので(笑)、そんなんいいからはよシステム知りたいわって方はここから飛んでください。下に飛びます。

 放課後デイサービス(以下放デイ)が何たるかはググればいくらでも出てくるのでいいとして、現時点での私の認識としては

「支援級および支援学校に在籍している子どもが、高校卒業まで通える療育施設」

 です。福祉や放デイに携わっている方からしたら「いやそれちょっと違って」って突っ込みたくなるかもしれませんが、子供を通わせて、またいろいろな施設に見学も行った一個人としてはこの認識です。

 今、子どもに通わせている放デイは療育タイプで、1回の利用は1時間弱です。見学の際、見学の時点でここまで聞かれるの抵抗あるな……というところまで質問されました。

 具体的には

  • 小学校名と支援級の種類
  • 通院先の病院名(担当医師も聞かれたかな……)
  • 発達検査の結果
  • 困り感、どういう対応をしているか
  • 成育歴
  • どんな子になってほしいか

 ……いや、めちゃめちゃ個人情報じゃん?! 見学の時点で!! ってなりました。発達検査の結果なんか、結果の紙があったら持ってきてくれって言われましたよ。見学の時点で!! 見学の時は「紙忘れちゃいました~」っつってそらっとぼけたけどな。入るかどうかでそこまで提供するのもな……って抵抗あったけど、見学に来たってことは入るってことですよね入ったらこんだけ手厚く見ますよ~ってアピールなのかなとも思いました。

 結局この施設を利用しているわけですが、利用に至った経緯は「並行通園と同じ曜日に同じくらいの時間帯で通えるから」だけです。

 後に再度記述しますが、小学校に入ったばかりのころは学校に慣れさせることを優先したかったので、放デイをがっつり利用する気はありませんでした。しかし並行通園を、どちらかというと楽しんでいっていた子どもなので、ここでリズムを止めるのもな……と思ったので。まあ療育というより習い事感覚で行かせています。

 療育の内容は、SSTぽいものや手先を使った遊びなどで、そこは流石に放デイ、療育っぽくきちんと時間を区切り、先の見通しを付けさせ、粗大運動や微細運動などを取り入れて……といったものです。家庭での困り感なんかがある子どもにはいいかも。しかしうちの子は集団行動に難があるタイプなので、少し物足りないかな……。最初のころは椅子に座ってられなかったけど、今は座って療育を受けているようです。しかし椅子に座ってグラグラしてしまうとのこと。でもこれは環境支援ではどうにもなりません。投薬じゃないと無理。だから多動って診断受けてるんだしさ。

 

 ……ここからは私が住んでいる自治体の福祉課への愚痴です。

 年長の年の年末(年度末ではない)に説明会があったので、どんなタイプの施設があるかとかどんなシステム(金銭面とか)が絡んでくるのかとかの説明を聞くつもりで臨んだのですが、はっきりいって全く役に立ちませんでした!!!!!

 コロナの感染を防ぐためという名目で説明会は30分しか設けられなかったのですが、その30分は「放課後デイサービスの成り立ち」に費やされてシステムや料金の説明は一切なし! 説明会の意味がありません!!!

 どうしたらいいのかわからないまま様々な施設を見学し、まぁじゃあ一応申し込んでおこうかね、と自治体の福祉課に行ったら、やっとそこでシステムを説明してくれたんですよ。説明会の意味が本当に皆無だった。行って損した。

 福祉課で色々聞いたときにちらっと「こういう、システムとか料金説明とかを説明会の時に聞きたかったんですけど……」って言ったら「すいません、世帯収入によって払う金額がご家庭で違うんですが、その説明で払う金額がどの家庭でも一定だと勘違いしちゃう人がいるのでできないんですよ~」って返事された。

 それは説明の怠慢でしょ。

 要するに世帯収入が一定額以上だと月額¥30,000以上払う、世帯収入が平均的だと¥5,000弱払う、一定額以下だと無料、というシステムなんですよ。こんなん子ども持ってる家なら医療費なり保育料なりでなじんでるシステムじゃん。一応そのあたりざっと説明して、どっちにしろ認定のために自治体に出向く必要あるんならその時に料金の詳細を説明すれば勘違いだって防げるじゃん。少数の「勘違いする人」のためにすべてのシステムの説明を省くって、それは説明会の意味をなしていない。手続きの際の、福祉課の職員が、私的に「あれ?」っていう対応をされてあきれて帰ってきたのですが、その話を並行通園に一緒に通ってるお母さんに話したら「あの人もちょっと特性持ちっぽいよね」と言われて膝を打って大笑いしたわ。まさにそれよ。

--------------------愚痴ここまで

金額について

 自治体によって違うのかもだけど、

  • 施設によって金額は違うが、一回利用ごとに一定の金額がかかる
  • 世帯収入が一定以上だと月額¥30,000強、平均的な世帯収入なら¥5,000弱までは利用者負担、それ以上は国(市?)が負担
  • 複数の施設を並行して利用できる

 例えば

  • A施設の利用料¥950を月に8回=¥7,600
  • B施設の利用料¥1,000を月に8回=¥8,000
  • 合算すると¥15,600だけど、利用者負担は¥5,000くらいまで

といった感じだと思います。ざっくり書くと。ただ、世帯収入がによってなので¥30,000くらいまでは利用者負担の場合もある、ということですね。

施設の概要

  • 主に支援級のみ受け入れている
  • 支援級と支援学校と両方受け入れている
  • 主に支援学校の子のみ受け入れている

 おおよそこんな感じ。

 「放課後デイサービス施設一覧」て紙もらったって、私が住んでいる小さい自治体ですらズラっと施設が並んでるんですよ。この中から施設を決めろってどうやって決めろってんだよ内容もわかんないのに! って途方に暮れましたよ。しかもほとんどWebサイトがないの。あっても見たところで参考にならんのよ。

 じゃあどうやって見学したり利用施設を決めるかっていうと、一軒一軒電話して「支援級ですけど受け入れてますか」って聞くしかないと思う。放デイ施設一覧で半数が、「主に支援学校を優先」でした。あと、名前を見ると同じ会社が地区ごとにバラけて複数開所してるのね。名前が一緒の施設は、自宅から一番近い施設が受け入れることになると思います。

 支援学校から近い施設や自治体が開所している施設はおそらく支援学校枠です。支援級の放デイはほとんど民間施設になると思います。

利用までの流れ

  1. 利用する施設を決める
  2. 福祉課に行って受給者証発行
  3. 2週間くらいで受給者証が発行されたら利用したい施設に連絡して申込
  4. 利用開始

 です。見学は必須ではありません。

 私、この一連の流れを初めて知ったんですよ。療育園や並行通園行っていたくせに。というのも、子どもの療育の第一歩が自治体主導の親子教室で、多動強めの子どもはあっというまに自治体に目をつけられ(笑)、就学前の療育は全部自治体主導のものだったのですね。一応個人情報の連携で市と療育施設と児童精神科との連携を許可してください的なことは言われてましたけど、自治体主催でしたから療育を利用するための受給者証発行から利用まで全部、事務手続きは自治体側が手配してくれていたのです。親である私は、自治体側が「療育を利用しますね」「受給者証を発行しますね」「受給者証は療育施設で預かりますね」「市とクリニックなどに情報回しますね」って言われて、ハイハイと首を縦に振っていれば療育してくれたんですよ(笑)

 就学前から民間の療育施設を利用してた都会の人は、煩雑な事務手続きをやってたんだな……ってびっくりした。どんな驚き方だよ。

 ここからは私見です。

 私が見学した療育施設は、

  1. 療育タイプ
  2. 学習塾タイプ
  3. 学童タイプ

がありました。全部民間。本当は小集団療育の施設が欲しかったけど、全国的にもそんなところあるんかな……。

 1と2は1回利用につき1時間程度で個別療育で送迎なし。3の学童タイプはまんま学童で、学校が終わったら施設の車が迎えに来てくれてそのまま面倒見てくれます。見学に行ったときは療育っぽいことはしませんでしたし、説明でも療育的なことはしないなと感じました。ただあくまで発達障害児を預かる施設ではあるので、強い子だわりがあるとか集団行動や他人とのやり取りに難があるタイプだと、学童よりは安心かな。

 今子どもに通わせているのは1の療育タイプで、2の学習塾タイプは言っちゃうと公文系列です。だから、国数英の勉強をやります。ここも通わせたかったんだけど、週2だと大変かなと思ってやめておいた。学校の勉強が付いていけなくなったら考えようと思っています。

利用開始時期

 子どもの担当医師も、療育施設の人も、口をそろえて「始めは学校生活に慣れるほうがいいから早々通わせなくてもいい」と言っていました。

 これは自治体によって違うと思うのですが、うちの自治体は、放デイ施設に「新年度から受け入れ人数を埋めるな」と言ってくれているそうです。つまり、4月にはある程度空きがあるようなのですね。

それを先に言ってくれ!!!!!!!!

 って本当に思ったよ! なんかねぇ、3軒見学に行ったうちの2軒が、もう入れすぐ入れ今入れって勢いだったのね。で、放デイ早めにしないと~って周りは言うしさ、なんだなんだそんなに早く申し込まないと埋まっちゃうのか入れないのか!! ってこっちは焦るじゃん。でもぜんぜんそんなことなかった。その辺施設に突っ込んだら、たぶん割と後に申し込んでも空きがあるっぽかったしさ。福祉課の職員も「すぐ入れって言われるって他の保護者からも言われてるので、そのへん施設に通達したほうがいいな」って呟いてたよ。

 そもそも、子どもが学校に慣れるまでってのもあるけど、子どもの生活パターンに親だって慣れなければならないんですよ。しかも発達障害児って支援級だの療育施設だの病院だの検査だの手続きだのって年度末結構追い込まれるじゃん。そこに放デイの見学やら手続きやらって考えること増やすの大変ですよ。ただでさえ発達障害の件でエネルギー削られるのにさ。

 だから、私としては、新生活が落ち着いてからゆっくり考えてもいいよ、って思います。

 このへんは田舎だからこんなのんびりできるのかも。都会はすぐに埋まっちゃうのかもしれません。

 

 

 5,000文字も書いちゃったよーん。

一年生になりました

 運動会から記事を更新していないwww

 

 覚書のつもりで日記にしているのに意味がない……。

 まぁいいや、覚書のつもりなのでつらつら過去のことを書いていくかぁ。

 運動会からこちら、発達障害児の我が子が入学するまでにあったことは

 

  • 発表会を無事に終えた
  • 特児更新のための田中ビネーを受け、その後も何度か診察
  • 支援級に所属するための入学準備もろもろ
  • 入学した
  • 放課後デイサービスに通い始めた
  • 小学校の運動会をやった

 なのですが、田中ビネーの件だけ、検査後に下書きしてあったものがあったので、まずその件から。

 結果から書くと特児更新は通りませんでした。

 数値は80近辺で、特児を始めて申請した際とそんなに変わらなかったと思うんですが、まぁ仕方ない。申請を受け取る人によって通るか否かは変わるって先生も言っていたので、どんなもんかなーとは思ってはいたのですが。

 

 

 特別児童扶養手当(以下特児)の更新が3月に迫っているのがずっと頭にこびりついており、「更新」という文字だけがずっと残っていました。

 自治体にも問合せ、11月くらいに更新の書類をお送りしますと言われ、主治医に相談したところ、田中ビネーをやりましょうという話になりました。

 勘の良い方はこのあたりで突っ込みそうですが、私はただひたすら「特児の更新……更新……」とだけ思っていたので、気づいたのは田中ビネーを受ける1週間前くらいでした。

 

 WPPSYの結果が98では特児は対象外なのでは?!

 

 とにかく特児の更新をせねば、とばかり頭にあったので、そこまで思い至らなかったのです。しかし主治医はそのあたり何も言わず「特児の更新の書類は田中ビネーの結果で出しましょうか、だいたい80いくかいかないかくらいかな(すげえ流石当たった)、対象になるかはわからないけれど……」と言われたのです。

 

 田中ビネーの結果はボロボロでした。

 もう笑えるくらい。

 心理士の先生が「えっ……実施したWPPSYってIII? え? IIIだよね? ……え~?」って何度も言ってた。

 とどのつまり春にやったWPPSYの結果ができすぎって暗に言ってたwwwそのくらい田中ビネーはボロボロでした!!!

 

  1. 積み木を並べたり、数のとおりに分けたり紙の上に置いたり、はほぼできた
  2. 「この絵の中で変なところはありますか」もほぼできたかな。でも言葉が拙くて具体的に説明できない。「ホースが水道から離れているのに桶の中の水が溜まってあふれている」のを突っ込むところはそれなりに説明できたんだけど、「左右の靴が違っている」絵は「ここがへん、ここがちがう」みたいに、具体的に言わず説明も短く終わらせてた
  3. 紐通し、はじめはできなかったけど心理士の先生が2回目はヒントを出してくれたら最後まで集中してできた。でも、子の年齢なら2分内でできるけど子どもは2分過ぎました
  4. 絵の名前を当てる問題、割とできたほう(だと思う)けど、きゅうりをすいかと答え、猫を犬と言い、挙句の果てに机を椅子と答えやがった
  5. 心理士「お父さんは?」子「男の子」心理士「じゃあお母さんは?」子「男の子」(おい!!)
  6. △や○を描くあたりでもう飽きが見えた(笑)□を◇に描いたりしてた
  7. 入れ子を正しく組み合わせる問題(あったよな……)はできた
  8. 小さい入れ物の中に、犬の置物・ボタン・積み木を入れ、トンネルにくぐらせて「どの順番で出てきたか」を答えさせる問題も、はじめはわかってなくて間違えたけど例を見せたら2回目は正解した
  9. 地図に車や犬を置き、その後動かして「最初はどこにあった?」も、集中力が切れだして、車を走らせて遊んでいたけど最終的にはちゃんと正しく置けた
  10. 言葉の復唱は2歳代の判定が出ました(笑……えない)「お母さんは洗濯をしています」が答えられなかった(しかしこの問題は最後のほうだったので飽きも大きく影響した)

 ……とまぁひどいものでした。

 私は後ろで見ていられたのですが「お母さんは男の子」と答えた時には(しかも心理士の先生が何度も聞き返しているのに「お母さんは男の子」と答えていた)ずっこけてしまいましたよ……。

 しかし設問のあとに「これであってる?」って振り返った時もあったので、本人としても正解かどうかは不安なところもあったようです。

 

 それにしても後半にむかってグデグデでした。あーこれもう飽きてるな、ふざけて答えてるわ、ってのが結構あった。

 

 これなら特児もらえるかなと思っていたのですが、冒頭の通り通りませんでした。

 ま、仕方ないですね。

 

多動児の運動会

 種目をぜんぶやりました!!!!!!!

 定型なら当然のことなんだろうけど、やっただけで偉い。

  あの超多動児が!!! 年少時の担任をして「ここまで走りまわる子は10年ぶり」と言わしめたあの多動児が!!

 種目をこなしただけで超! えらい!!!

 ほめまくりました!

 

 種目をぜんぶやったのは偉かったけど……

 そこは多動児なので、「待つ」が壊滅的でした。

  1. はじまるまでずっと教室にひきこもってた(たぶん何かで遊んでた)
  2. 入場行進は、最後の列よりもっと後ろ、園長先生に押されるようにしてイヤイヤ歩いていた
  3. 開会式と閉会式はまともに参加せず。ずっと母親である私のところにいた
  4. 自分が出場する競技以外は教室にこもっていた。おそらくブロックで遊んでいた

 

 1以外はすべて想定内だったので、がっかりもせず。

 先生も「運動会の日は、子どもさんがすぐ行けるような場所に居てください」と場所指定までされていたのですが、その場所を指定された意味がわかりました。開会式と閉会式で年長児が並ぶ列の真後ろ(笑)門が開いた途端走ってその場所をキープしたのですが、みんな「そんな焦らなくても人数少ないからどこでも見られるのに」って思ってたんだろうなぁ……。そこじゃなきゃダメだったんだようちんのは!

 ただ成長も感じられました。走り回ったり遊具に上ったりしなかったんだよね。ずっと教室にいたの。いつもと違う状況だと走り回って緊張を紛らわせるタイプだったのに……。これは、園の先生も、待ってるときは教室にいていいよ、っていうように言ってくれていたのもあると思います。ありがたかったです。

 切り替えが苦手な面もあるので、ブロック遊びに興が乗ってきたころに出場種目がやってきて、教室から出たがらず先生に無理やり抱っこされて(年長児なのに!)みんなの後ろにならんだら、何をやるのかわかってすぐ切り替わったようで参加しました。リレーの時です。リレーやったんです! よかった……! ちゃんとバトン受け取って走りましたよ! もう本当にみんなに迷惑をかけなくて良かったよ!!

 ダンスもちゃんとみんなと一緒に歩いて、指定の場所までたどりついて、みんなと一緒にやってたよ!! びっくりしたよ! 最中はやるだろうけど、やる前とやった後、脱走するかと思ってたけどちゃんとみんなと一緒に歩きました。

 ダンスは、練習時に「園庭の山のところで踊っています」と聞いていたので、「お母さんは、みんなと一緒に踊ってくれると嬉しいな」って言ったら、ある日の練習からちゃんとみんなと一緒の場所で踊るようになったので、このあたりも成長したと実感しています。いやはや、未来への声掛けがちゃんと届くようになったのが驚きです……。

 

 発達障害なので「みんなと一緒に行動する」は無理だろうなと思っていましたが、出場種目をやったんでもう万々歳です。

 

 あと、他にもいたんだよね。種目に出場せず、ずっと教室にいた子とか、徒競走で走らず先生に連れられて走る子が、年長児でも。そのあたりも、うちだけじゃないんだなってちょっとホッとしました。

 それにしても先生が激務過ぎて頭が下がるばかり。ただでさえわちゃわちゃしている幼稚園児、列のフォローをしたりうちの子をフォローしたり教室にずっといる子をフォローしたり走らない子と一緒に走ったりリレーに負けて悔しくて教室でずっと泣いてる子のフォローをしたり、止まってるときなかったよ……。

 幼稚園の先生って本当に激務だなぁ。先生、ありがとうございました。