やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

放課後デイサービスについて

 結論から書くと、私の考えでは

焦らなくていい

 です。仕事の関係で学童のように預けられないと困る、という人以外は、小学校入学後から動くなり考えるなりでも全く問題ありません。というか、学校慣れてから利用したほうがいいと思う。

謎の単語「放課後デイサービス」

 発達障害児として公的支援などを受けていると、小学校入学前に必ず耳にする謎の単語

「放課後デイサービス」。

 私も、発達障害の記事をネットで読んでいて何度も目に入りました。

 実際にいろんな話を自分で聞くようになったのは、子供が年中の時です。療育園に入っていると、同じ園に通っている保護者が「上の子が通ってて~」みたいな話が出てくるんですよね。でも具体的な話は全く触れなくて、話を聞く限り学童のような療育みたいなものと認識していたくらいです。

 療育園の先生に聞いても「放課後デイサービスは年長の年末くらいに話を聞けますよ」というくらいで、詳しいことは教えてくれませんでした。こちらとしてもまだ早いのかなと突っ込むこともせず、しかし年長になってから「見学とか早く行った方がいいよ!」なとどいう情報も入ってきて、もうね、放課後デイサービスについては初めて触れる人間は情報に振り回されましたよ……。

 ぶっちゃけ説明不足だよ!!!!! いろいろ!!!!!

 この件については自治体の福祉課を恨んでいます。もっと! ちゃんと説明会で説明して!!!

 そんなわけでここからは「今通わせている放デイの説明」と「放デイの説明がきけると思ったらびっくりするぐらい役に立たなかった自治体の福祉課への怨嗟」をえんえんと書き綴っているので(笑)、そんなんいいからはよシステム知りたいわって方はここから飛んでください。下に飛びます。

 放課後デイサービス(以下放デイ)が何たるかはググればいくらでも出てくるのでいいとして、現時点での私の認識としては

「支援級および支援学校に在籍している子どもが、高校卒業まで通える療育施設」

 です。福祉や放デイに携わっている方からしたら「いやそれちょっと違って」って突っ込みたくなるかもしれませんが、子供を通わせて、またいろいろな施設に見学も行った一個人としてはこの認識です。

 今、子どもに通わせている放デイは療育タイプで、1回の利用は1時間弱です。見学の際、見学の時点でここまで聞かれるの抵抗あるな……というところまで質問されました。

 具体的には

  • 小学校名と支援級の種類
  • 通院先の病院名(担当医師も聞かれたかな……)
  • 発達検査の結果
  • 困り感、どういう対応をしているか
  • 成育歴
  • どんな子になってほしいか

 ……いや、めちゃめちゃ個人情報じゃん?! 見学の時点で!! ってなりました。発達検査の結果なんか、結果の紙があったら持ってきてくれって言われましたよ。見学の時点で!! 見学の時は「紙忘れちゃいました~」っつってそらっとぼけたけどな。入るかどうかでそこまで提供するのもな……って抵抗あったけど、見学に来たってことは入るってことですよね入ったらこんだけ手厚く見ますよ~ってアピールなのかなとも思いました。

 結局この施設を利用しているわけですが、利用に至った経緯は「並行通園と同じ曜日に同じくらいの時間帯で通えるから」だけです。

 後に再度記述しますが、小学校に入ったばかりのころは学校に慣れさせることを優先したかったので、放デイをがっつり利用する気はありませんでした。しかし並行通園を、どちらかというと楽しんでいっていた子どもなので、ここでリズムを止めるのもな……と思ったので。まあ療育というより習い事感覚で行かせています。

 療育の内容は、SSTぽいものや手先を使った遊びなどで、そこは流石に放デイ、療育っぽくきちんと時間を区切り、先の見通しを付けさせ、粗大運動や微細運動などを取り入れて……といったものです。家庭での困り感なんかがある子どもにはいいかも。しかしうちの子は集団行動に難があるタイプなので、少し物足りないかな……。最初のころは椅子に座ってられなかったけど、今は座って療育を受けているようです。しかし椅子に座ってグラグラしてしまうとのこと。でもこれは環境支援ではどうにもなりません。投薬じゃないと無理。だから多動って診断受けてるんだしさ。

 

 ……ここからは私が住んでいる自治体の福祉課への愚痴です。

 年長の年の年末(年度末ではない)に説明会があったので、どんなタイプの施設があるかとかどんなシステム(金銭面とか)が絡んでくるのかとかの説明を聞くつもりで臨んだのですが、はっきりいって全く役に立ちませんでした!!!!!

 コロナの感染を防ぐためという名目で説明会は30分しか設けられなかったのですが、その30分は「放課後デイサービスの成り立ち」に費やされてシステムや料金の説明は一切なし! 説明会の意味がありません!!!

 どうしたらいいのかわからないまま様々な施設を見学し、まぁじゃあ一応申し込んでおこうかね、と自治体の福祉課に行ったら、やっとそこでシステムを説明してくれたんですよ。説明会の意味が本当に皆無だった。行って損した。

 福祉課で色々聞いたときにちらっと「こういう、システムとか料金説明とかを説明会の時に聞きたかったんですけど……」って言ったら「すいません、世帯収入によって払う金額がご家庭で違うんですが、その説明で払う金額がどの家庭でも一定だと勘違いしちゃう人がいるのでできないんですよ~」って返事された。

 それは説明の怠慢でしょ。

 要するに世帯収入が一定額以上だと月額¥30,000以上払う、世帯収入が平均的だと¥5,000弱払う、一定額以下だと無料、というシステムなんですよ。こんなん子ども持ってる家なら医療費なり保育料なりでなじんでるシステムじゃん。一応そのあたりざっと説明して、どっちにしろ認定のために自治体に出向く必要あるんならその時に料金の詳細を説明すれば勘違いだって防げるじゃん。少数の「勘違いする人」のためにすべてのシステムの説明を省くって、それは説明会の意味をなしていない。手続きの際の、福祉課の職員が、私的に「あれ?」っていう対応をされてあきれて帰ってきたのですが、その話を並行通園に一緒に通ってるお母さんに話したら「あの人もちょっと特性持ちっぽいよね」と言われて膝を打って大笑いしたわ。まさにそれよ。

--------------------愚痴ここまで

金額について

 自治体によって違うのかもだけど、

  • 施設によって金額は違うが、一回利用ごとに一定の金額がかかる
  • 世帯収入が一定以上だと月額¥30,000強、平均的な世帯収入なら¥5,000弱までは利用者負担、それ以上は国(市?)が負担
  • 複数の施設を並行して利用できる

 例えば

  • A施設の利用料¥950を月に8回=¥7,600
  • B施設の利用料¥1,000を月に8回=¥8,000
  • 合算すると¥15,600だけど、利用者負担は¥5,000くらいまで

といった感じだと思います。ざっくり書くと。ただ、世帯収入がによってなので¥30,000くらいまでは利用者負担の場合もある、ということですね。

施設の概要

  • 主に支援級のみ受け入れている
  • 支援級と支援学校と両方受け入れている
  • 主に支援学校の子のみ受け入れている

 おおよそこんな感じ。

 「放課後デイサービス施設一覧」て紙もらったって、私が住んでいる小さい自治体ですらズラっと施設が並んでるんですよ。この中から施設を決めろってどうやって決めろってんだよ内容もわかんないのに! って途方に暮れましたよ。しかもほとんどWebサイトがないの。あっても見たところで参考にならんのよ。

 じゃあどうやって見学したり利用施設を決めるかっていうと、一軒一軒電話して「支援級ですけど受け入れてますか」って聞くしかないと思う。放デイ施設一覧で半数が、「主に支援学校を優先」でした。あと、名前を見ると同じ会社が地区ごとにバラけて複数開所してるのね。名前が一緒の施設は、自宅から一番近い施設が受け入れることになると思います。

 支援学校から近い施設や自治体が開所している施設はおそらく支援学校枠です。支援級の放デイはほとんど民間施設になると思います。

利用までの流れ

  1. 利用する施設を決める
  2. 福祉課に行って受給者証発行
  3. 2週間くらいで受給者証が発行されたら利用したい施設に連絡して申込
  4. 利用開始

 です。見学は必須ではありません。

 私、この一連の流れを初めて知ったんですよ。療育園や並行通園行っていたくせに。というのも、子どもの療育の第一歩が自治体主導の親子教室で、多動強めの子どもはあっというまに自治体に目をつけられ(笑)、就学前の療育は全部自治体主導のものだったのですね。一応個人情報の連携で市と療育施設と児童精神科との連携を許可してください的なことは言われてましたけど、自治体主催でしたから療育を利用するための受給者証発行から利用まで全部、事務手続きは自治体側が手配してくれていたのです。親である私は、自治体側が「療育を利用しますね」「受給者証を発行しますね」「受給者証は療育施設で預かりますね」「市とクリニックなどに情報回しますね」って言われて、ハイハイと首を縦に振っていれば療育してくれたんですよ(笑)

 就学前から民間の療育施設を利用してた都会の人は、煩雑な事務手続きをやってたんだな……ってびっくりした。どんな驚き方だよ。

 ここからは私見です。

 私が見学した療育施設は、

  1. 療育タイプ
  2. 学習塾タイプ
  3. 学童タイプ

がありました。全部民間。本当は小集団療育の施設が欲しかったけど、全国的にもそんなところあるんかな……。

 1と2は1回利用につき1時間程度で個別療育で送迎なし。3の学童タイプはまんま学童で、学校が終わったら施設の車が迎えに来てくれてそのまま面倒見てくれます。見学に行ったときは療育っぽいことはしませんでしたし、説明でも療育的なことはしないなと感じました。ただあくまで発達障害児を預かる施設ではあるので、強い子だわりがあるとか集団行動や他人とのやり取りに難があるタイプだと、学童よりは安心かな。

 今子どもに通わせているのは1の療育タイプで、2の学習塾タイプは言っちゃうと公文系列です。だから、国数英の勉強をやります。ここも通わせたかったんだけど、週2だと大変かなと思ってやめておいた。学校の勉強が付いていけなくなったら考えようと思っています。

利用開始時期

 子どもの担当医師も、療育施設の人も、口をそろえて「始めは学校生活に慣れるほうがいいから早々通わせなくてもいい」と言っていました。

 これは自治体によって違うと思うのですが、うちの自治体は、放デイ施設に「新年度から受け入れ人数を埋めるな」と言ってくれているそうです。つまり、4月にはある程度空きがあるようなのですね。

それを先に言ってくれ!!!!!!!!

 って本当に思ったよ! なんかねぇ、3軒見学に行ったうちの2軒が、もう入れすぐ入れ今入れって勢いだったのね。で、放デイ早めにしないと~って周りは言うしさ、なんだなんだそんなに早く申し込まないと埋まっちゃうのか入れないのか!! ってこっちは焦るじゃん。でもぜんぜんそんなことなかった。その辺施設に突っ込んだら、たぶん割と後に申し込んでも空きがあるっぽかったしさ。福祉課の職員も「すぐ入れって言われるって他の保護者からも言われてるので、そのへん施設に通達したほうがいいな」って呟いてたよ。

 そもそも、子どもが学校に慣れるまでってのもあるけど、子どもの生活パターンに親だって慣れなければならないんですよ。しかも発達障害児って支援級だの療育施設だの病院だの検査だの手続きだのって年度末結構追い込まれるじゃん。そこに放デイの見学やら手続きやらって考えること増やすの大変ですよ。ただでさえ発達障害の件でエネルギー削られるのにさ。

 だから、私としては、新生活が落ち着いてからゆっくり考えてもいいよ、って思います。

 このへんは田舎だからこんなのんびりできるのかも。都会はすぐに埋まっちゃうのかもしれません。

 

 

 5,000文字も書いちゃったよーん。