やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

検査入院

 1泊2日で検査入院してきました。疲れました。
 ところで、「ひようのうしゅ」にたどり着くまでに紆余曲折しましたよ。何がって診断もだけど、検索がさー。もともと「おでこ こぶ」とか「おでこ ふくらみ」とかぐぐっても「ち、違う、探している内容と食い違いすぎる」ってなって顔の部位を検索して眉尻とわかり「眉尻 こぶ」とか「眉尻 ふくらみ」とか検索してもイマイチ内容がマッチせず、エコーの見方をしりたくてぐぐっても妊娠中のエコー画像しか出てこなくて「違うそうじゃない」って思わず鈴木雅之ですよ。形成の先生が症状を言うまで、なんなのか見当もつかなかったよ。しかも、幼児の皮様嚢腫ってあんまり検索にヒットしないのな。「皮様嚢腫」でぐぐる卵巣嚢腫が出てくるんだよ。卵巣をマイナスして幼児をプラスしてもだよ。婦人科じゃねぇっつの。
 だから、「幼児の皮様嚢腫」を知りたい人のためになればなぁと書いています。
 「皮様嚢腫」というより「デルモイドシスト」「類皮嚢胞」のうほうが、求める検索結果は得られやすいのかな。うーんでもなんか違う気がすんだよなぁ……。そしてやっぱり出てくる卵巣嚢腫
 私の子供の症状は「皮様嚢腫」「デルモイドシスト」(あるいは「類皮嚢胞」?)と呼ばれるもののようです。症状としては

  • 眼瞼あたりにできやすい、というより眉毛のまわり? 瞼の上? 私の子供は左眉尻のあたりでした
  • 痛みはない
  • 可動性がないような気もするが若干動く気もする?
  • 触った感じは「硬いこぶ」だけど、ぐりぐりすると若干柔らかい気もする?(そのせいで動くように思える?)
  • 大きさは5cmくらい?

 といったあたりです。
 特に私の子供の場合は、触ってぐりぐりしてみないとわからなくて、初めて触る人は「ん? どこ? どこにある? これ? これなの? 骨じゃなくて?」ってまぁ言います。

 今回の入院は、夫が仕事の都合で休めなくて、仕方なく私一人で移動・入院手続き・付き添い・検査・退院手続をやりました。何が疲れたって2歳半の怪獣をおさえるのにだよ。大人の入院だったら勝手がきくけど幼児の入院て、集団部屋だから他人への気遣いと、気を紛らわせるためのアイテムが多すぎることだよ。あと何があるかわからないから持ち物も増えるしさ。今回の入院の荷物のネックは、DVDプレイヤーとおむつです。その重くて大きい荷物を持ちながら、駆けずりまわりたがる怪獣を押さえつつ書類を書いたり金払ったりもう……もう疲れて……。
 医大は遠いので、遠出の運転に慣れていないのもヒヤヒヤでした。しかも医大ってデカい上に人が多いので、車は多くて駐車したところから出入り口は遠いわ不慣れで駐車場へ入るのにも迷うわで……ううっ。
 暴れる子供を、いろんな人に笑われながらなんとか入院手続きをしてベッドにたどり着き(たどり着くまでにも広すぎて不慣れなので道間違えるし……もう覚えたけどさ)、ひと段落したのが……どのくらいだったかな……11:30くらいかな。10:00までに来てくれって言われて9:30くらいについたんだけど、やっぱり人が多くて入院手続きまで少し待って、手続き終わったかと思ったらどこで病棟の受付していいかよくわからないし、部屋に案内されてクラークさんが説明してくれたけど流れ作業的でよくわからんかったし(何を聞いたらいいかもようわからん……)。しかも医大って、売店に子供つれてっちゃいかんのだと。
 私、罹っている科が形成だから病棟が形成外科だと思ったら、流石に小児科・小児外科の病棟でした。だから保育士さんが常駐してて、色々な手続きをするために子供から離れる場合は、保育士さんに見ててもらうんだって。
 あと、小児病棟だったので、周りが似た年齢の人たちだったのと4人部屋だったから少しほっとした。
 ベッドについて手術を待つだけかと思ったら、付き添い人のためのベッドを借りる手続きやら駐車券の手続きやら付添人の食事の買い出しやら入浴の手続きやらで駆けずり回らねばならず、流石の小児病棟なので保育士さんにみてもらうために手続きしようと思ったら向こうから来てくれて、でもやっぱりそういう人ばっかりなので保育士さんも時間が融通きかないみたいで、今からならいいよと言ってくれた。
 私「今から先生が来てルートとるって言ってるんですけど……」
 保育士さん「それならお母さんがついていたほうがいいのかな?」
 私「でもルートとるときって親追い出されますよね」
 保育士さん「良く知ってるね」
 ということで、私いなくてもよさげだったので手続きいってきました。帰ってきたら子どもの手にルートとってあって包帯ぐるぐる巻きになっていて可哀そうだった。「取ってーとってー」って泣かれた時にはつらかったな……っていうか引っこ抜こうとして包帯から管が抜けた時には肝を冷やした。さらに、15:30からの検査だったのに13:15には(おそらく生食の)点滴されてて、管が長いとはいえ檻のようなベッドの中で暴れる子供にヒヤヒヤした。て、点滴! 点滴! 大人しくして! っつっても子供には無理ですよね……。
 午後から検査で麻酔だったので昼食は食べられなかったのですが、うちの子は自分から何かを食べたがることがほぼないので、大変ありがたかった。あと飲み物は点滴するまでは飲んで大丈夫だったので、主にお茶を飲ませ、空腹を紛らわせるために普段めったに飲ませないジュースでごまかしたらなんとかなりました。水分ばっかりとらせてたら短時間でおむつパンパンになった。私もつきあって昼食抜きにしようと思ったんだけど、片頭痛出てきちゃって薬飲みたかったのであんまん食べちゃった。ごめんね……。
 それにしても、気を紛らわせるために散歩でもすこしさせたいなと思っても、検査2時間前に点滴つながれたら何もできん。しかもそれまでにぽつぽつと看護師さんだったり薬剤師さんだったり先生だったりがくるのでずっといなくちゃならないし、点滴つながれてからのほうが超絶暇で、でも管があるから動かせないし、必然的にDVDばっかり見せてましたよ。それも可哀そうだったな……。しかも検査が少し押したんだよね。覚悟してたけどさ。あと、シャワーは患者さんは16:00までに済ませてください、子供さんはお母さんと浴びてください、って言われたんだけど検査15:30でどうやってシャワー浴びれってんだ……(体拭くだけしかできませんでした)。麻酔で眠らせるけど昼寝しちゃうと薬を強くしなくちゃならないから昼寝させないでねと言われて、うちの子は最近あんまり昼寝しないので大丈夫かと思ったら、抱っこしてたら寝そうになるし。考えてみればルート取るときにたぶん泣き叫んだから疲れたんだろうな。なんとか起こしたけど。
 そうこうするうちにようやく! ようやっと検査時間までたどり着き、抱っこでMRIの部屋まで連れて行きました。子供も何かを察知したのか、大人しく抱っこされてた。で、検査前に睡眠薬を入れて、私この時泣くかなって思ったけど、「頭がガクっとするかも……」と言われて覚悟したんだけど、フツーに寝入るのと同じ感じだったので大丈夫だった。っていうか入れた薬が少なかったのか少し起き気味で、薬が追加で注入されたみたい……。横になって、MRIの部屋に入って、しばらくしたら形成の先生が来てくれて「検査は順調です、大丈夫そうですよ。まあ皮様嚢腫でしょうね」と言われました。
 私、MRIってすぐ検査結果でるかと思ったら1wかかるって言われたよ。で、手術したほうがいいって言われた。残す人いますかって言われたけどほとんど取っちゃうって。
 皮様嚢腫って、表情筋やそのあたりの神経を圧迫しちゃう? らしくて。あと、骨に癒着してて、取るのが大変らしい。成長すると余計癒着しちゃって、骨にめり込んで、骨が陥没しちゃうから、今のうちに取っておいたほうがいいらしいです。
 私はたまたま気づいたんだけど、もしぶつけて、あんなに泣かなかったらぶつけたところを撫でなかっただろうし、気づかなかったのかなぁ。先生は「ふつう気づくと思う、もう少し大きくなってから気づくかもしれないけど、そもそも気づかない人は(形成に)こないんで……」って言われた。
 検査が無事終わってほっとしたんですが、麻酔から覚めずに寝てんですよ。ずっと。自然に起きるのを待ったほうがいいと言われて待ったけど、流石に1時間半寝かせたら就寝に響くと怖くて無理やり起こした。起きた後に水分とれるか確認しなくちゃならないんだけど寝起きが超絶悪くて飲まず、しばらくしたらやっと飲んだ。そうこうするうちに夕飯の時間になったんだけど、周りが食べているのに食べられなくて、昼食を食べてないのに可哀そうで思わずナースコールしたら「吐き戻しがないか確認してからだったので遅くなった」とのこと。さらに点滴も、飲めて食べれたら外せるとのことだったけどなかなか外してくれなかったのでまたナースコールしてしまった……ううすいません……。大人だったら我慢するんだけど、子供だとなかなかね……可哀そうでさ……。
 点滴も無事外れたのが20:00過ぎ、可哀そうだったので少し散歩させました。電話できるところで、夫と実両親に電話、その間、嬉しそうに駆けずり回ってた。いや本当は走っちゃだめなんだけど電話しながら怪獣をおさえることなんて無理で……。小児病棟だったのでプレイルームがあって、20:30まで開いていたので少し遊ばせて、消灯までアンパンマンを見させて、まぁ消灯時間きたって寝ませんよね。薄暗いからウトウトくらいするかなと30分くらい病棟の廊下をおんぶでうろうろしたけど元気元気、諦めてベッドに添い寝してたらいきなり踏ん張りだしてウンコですよ……。思わず「まじかよ」って呟いちゃったよ。この時22:00。うんこ流してきて、ついでにお風呂入れなかったからおしりふきシートで体を拭いてあげて、再度ベッドへ行ったけどなかなか寝ようとしないので「もう寝て……」ってほっといたら私も寝てしまっていたらしく、ふと気が付いたら子供も寝てた。
 入院2日目、私は5:30に目が覚めてしまったので一応軽く身支度をして、そのうち子供も起きたんだけどすることないからプレイルームで少し遊ばせて、ごはんの時間がきたらか食べさせて、細切れで来る看護師さんやらお医者さんやらが来て、退院許可を待ちました。この時も、いつだれが来るかわからないからずっとベッド上に拘束ですよ。アンパンマンだいかつやく。退院許可が下りたのが10時くらいかなー。
 ところで、入院の説明の時にも「柵から落ちないように」と言われ、看護師さんにも「柵に頭をぶつけないでね……ベッドから添い寝ベッドに飛び降りようとして頭から落ちて首の骨外した子もいるからね」と言われ、気を付けていたつもりなのに、最後の最後で「さあ帰ろうね」ってベッドから降ろしておんぶしたら、子供が傾いて顔の右側から地面に落ちました。さ、最後の最後で……。そこから会計まで抱っこですよ……。荷物重いのに。で、会計の手続きしている間に元気を取り戻してそのあたり駆けずり回るわ思い通りにいかないからって受付の前で横たわってジジババの笑いものになるわ、お金払うのにも一苦労、駐車場に行くのにも帰りたがらず歩かないので抱えて一苦労、もう疲れた思い出しかありません……。
 まぁでも、無事に終わって良かったです。全麻や造影剤の副作用もなさそうだったので、ほっとしました。

 そして検査結果を聞いて、おそらく術前検査をして、手術かなぁ。手術後もおそらく病理の結果と術後フォローのためにまた行くだろうし、しばらく通いづめだな……。
 金額は、病衣代×2日分と食事代×2食分で、¥1,000行きませんでした。こども医療受給者証様様です。

 私、自分が入院して、付き添いされたことはあるけど、付き添いをすることって初めてだったな。