やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

リトミックのはなし

 うまく説明できないから具体的に書いちゃうけど、リトミック自体は火曜と木曜にやっていて、そのうちのどっちかに通う日を決めます。木曜に行けない日は火曜日に振り替えてもいいシステムになっていました。私は知り合いの多い木曜に通っていましたが、火曜日に振り替えた時も多かったのです。ので、火曜日の面々ともそれなりに知り合いになっていきました。
 というか子どもの特性から考えて火曜チームのほうが私的に楽だった本当は……。だって木曜チームってちゃんとしてる子ばっかなのよ……。木曜チームは、音楽に合わせてみーんなちゃんとお母さんと手を繋いで基本歩くし、先生の言うことも基本聞くし、工作もちゃーんとやるの。お母さんたちも割ときっちりしてるっていうか、基本遅刻しないし、みーんな知り合いだからリトミック前後におしゃべりしてくの。でも火曜チームは自由なの(笑)割と遅刻する親子もいたし、リズムに合わせて動くときなんかも自由に動く子多かったし、テンションあがってキャーて走り回る子も多かったし。でも、子供の特性から考えて、おりこうさんの多いクラスのほうがいいかなって考えました。
 で、新年あけてから、先生が「もういつ来てもいいよー火曜日と木曜日両方来てくれていいよー」って言ってくれたので、なるべく行ける日に行くようにしていました。
 前置きが長くなりましたが、そういう背景を踏まえまして。
 木曜チームが最後の日は、翌週火曜が本当の最後の日というのもあって、みんながうるうるしている中で私は一人子供を押さえつけるのに必死で、子供に対して怒れて呆れて疲れて悲しくて、うるうるする暇もなくさようならしました。
 翌週火曜に改めて、本当の最後のリトミックの日も、子供はお構いなしにまぁ走り回るわ言うこと聞かないわ、最後までだめか……とげんなり。
 でも、先生が、最後の最後、本当に最後のあいさつをする前に、話しかけてきてくれました。
 先生も、おそらく私の子供のことをきにかけてくれたんだと思います。最後の最後に、じっくり話をしてくれました。
 先生もうすうす、子供の特性について気づいていたと思います。過去に「お母さんが気になるなら発達相談行ってみる? 私は心配ないと思うけど」と言われたことがありました。まぁそれ言われた時は既に親子教室に通いだし始めた時だったんですけど……。私が、「一応発達具合を市が幼稚園と連携取ってくれるようになりました、でも幼稚園が心配すぎる、先生と面談したほうがいいって言われたけど具体的に何を話したらいいのか……」と言ったら、
「他の子といっしょのことをさせようとしなくていいんだよ。みんなが歌ってる時に積み木やっててもいいの。積み木やりながらでも他の子が歌ってるのを聞いてるから。まずやりたいことやらせて、そうすれば受け入れてみんなと一緒のことやるようになるよ」
 って言ったんですね。
 その時、子供が他の事を自分勝手にしていたんだけど、でも先生が話してくれているし、いいよいいよやらせてあげなって言ってくれたので放置していたら、子供は自分の好きなことやって、でも一通りやったらちゃんと片づけたんですよ……。
 あーこういうことか。って霧が晴れた気がした。
 発達相談で指摘されたのが「親しい人の言葉は耳に入るけどそうでない人の命令はききづらい」というものでした。幼稚園の担任の先生を子供が好きになれば、少しは幼稚園生活もスムーズに行くかなと思ってはいるので、そのあたりを担任の先生と話をすればいいのか……! と。
 正直、リトミックの先生ってどうなんだろう……昔は幼稚園の先生だったらしいけどフツーの子しか見てないかもしれないし、特性のある子の扱いってあんまり慣れてないんじゃないかなーって思ってました。自分が浅はかだったと反省しきりです。やっぱりたくさんの子供を見てるプロだって思わされた。すごいわ……。その道を何年も続けてる人って本当にすごい。(リトミックの先生はお孫さんもいるくらいの御年です……)
 リトミックに通って子どものためになったかな……って思ってしまっていたのですが、最後の最後に報われた気がした。集団生活に慣れていないわが子にとっては、リトミックという「身内以外の他人」がたくさんいる場はやっぱり大切だったんだろうなと思いました。
 ちなみにリトミックでは、というかわが子は成長するごとに退化している気がします……だってリトミック始めたころはみんなと同じようにやってたんだよ……なんでだ……。リトミックに限らず、前は特性が見られなかったのに成長に従って特性が浮かび上がってくる感じがして、こういうこともあんのかね……。

 最後のあいさつが終わって、先生に改めてお礼を言ったら「他の子と比べちゃうかもしれないけど、いつかそのうち、子どもさんの中でストンと受け入れる日がくるよ。お母さんががんばりすぎないように、とにかく怪我だけしなければいいの」って言ってくれて、流石にボロ泣きしました。

 で、最後に衝撃の言葉が。
「私の子もね、あなたの子どもと同じようなかんじで、幼稚園でも年中くらいまで好き勝手に動いてたけどね。大人になった今でも忘れ物多いし」

 せ、せんせ……それってもしかしてお子さん多ど……(ry