やるだけやってみようの記録

妊活日記→発達障害児育児日記

親子教室について

 子供の多動疑いで号泣しながら相談した日に予約した親子教室へ行ってきました。
 結論から言うと、行ってよかったです。
 というか、なんでもっと早く行かなかったのかな、って本当に後悔しました。

 まず親子教室の概要を書きます。
 始まりのあいさつ、手遊びや体を動かす遊び、先生が絵本を読んでくれたりして、その合間に休憩が5分。始まる前と終わった後に自由時間があって、その時に子供が好きなように遊んだり臨床心理士さんと相談したりするそうです。
 リトミックや地域のイベントなんかだと、私の息子以外はみんないい子でちゃんとしてるから、そんなに自由に動き回ったりしないんですよね。その中で息子が好き勝手に動くし、人にぶつかったり人を押しのけたりして私は常に平謝りしまくっていました。
 でもこの親子教室は、おそらく私と同じような悩みを抱えて参加してる親子ばかり、他の子供さんも息子と同じように自由に動き回ったり指示が通らなかったり大人しくしなかったり、時には攻撃的になって息子が叩かれたりして、

 ああ、私、ここでは肩身の狭い思いしなくていいんだ!

 って正直思いました。いやもちろん他の人に迷惑かけたら平謝りなんだけどさ、文字通り「お互いさま」で済ませられる空間で、すっごく気が楽だった。

 だってね、手遊びや親子遊びの時、いつもだったら私たち親子以外はちゃんとやってるの。その中で勝手に動く子供をおさえたり逃げるのを追いかけたりしてとてもつらかったんだけど、この親子教室に参加してる人たちはほぼほぼみんな、動き回る子供を押さえつけたり逃げる子供を追いかけたりしてるの!
 私だけじゃないー! みんなもだー! ってちょっと泣きたくなった。
 あと、なんていうかな、同じような年齢の子供がいると、親同士ってちょっと接触持とうとちょいちょい雑談したりするもんじゃないですか。でもこの親子教室ではそういうのが無かった。ちょっと雑談とかしたほうがいいのかな、と思ったんですが(私は初対面で話しかけるの割と平気なタイプ)、みんなそういうことしなそうな感じ。なんていうかな……

 みんな子供の対処に疲れてるのね。私もだよ。

 って思った。それが本当かどうかは知らんけど。

 あ、あとね、参加者の子供がみんな男の子だった(笑)あ、それかわざと性別揃えてんのかな?
 それと、普通、地域のイベントなんかだと係りの人って数人なんだけど、この親子教室ではフォロー係がたくさんいた。ほぼ親子1組につき1人いる感じ。動き回る子供をおさえるのにフォロー係が少人数だと手におえないからなんだな、って思った(笑)


 行ってよかったと実感した理由は、まず、指示に従わず動き回る子供の対処法を直に見られたこと。
 リトミックなんかでも、同じように体を使った遊びや工作をしたり、先生が絵本を読むのを座って聞く、というのがあるんですが、息子は指示に従わないわけですよ。自由に動きたがる。そういう時、どうしたらいいんだろうって困ってたんですよね。無理やり押さえつけてストレス増やしてもいいもんかどうか……と。リトミックの先生は「いいよー好きに動いて大丈夫」って言ってくれていたし、私が押さえつけるのに疲れちゃったりすると、人に迷惑かからない程度に自由にさせちゃうこともありました。
 でも、親子教室では、臨床心理士さんやフォローについてる人たちが、動き回ろうとする息子を押さえつけて「話を聞く」ということをさせてたんですね。
 先生の話を聞くときは押さえつけてでも聞かせる。親子遊びで母親と一緒に手遊びする時も同様。指示通りに動かない時はとにかく拘束してでもその通りにさせる、としたほうがいいことがはっきりわかりました。
 あと、メリハリ。
 息子は、いわゆる「切り替えが下手」っていう部類になるのかな、常に動き回っていたいようです。でも親子教室でもわざと「手遊び」「体を動かす」「みんなで一緒のことをする」「同じ場所に座る」「親と一緒に遊ぶ」というのを混ぜてたんですね。わざと傾向が違うプログラムを混ぜることで、切り替えが存在することをわからせるような流れになっているんだろうなと思いました。だから、押さえつけてでも「切り替える」という作業をさせたほうがいいんだなと。あと、拘束してばかりだと本人もストレスたまるから、体を動かして遊ぶときは指示の通りに動かなくてもいい、自由に動き回ってもいいことにする、というメリハリの付け方もしてました。

 親子教室で息子の様子を見た臨床心理士の先生が、「息子くんはちゃんと理解する力は持っています」と言ってくれました。あ、あれで……? って思ったけど、先生が観察した感じではそうらしい。家ではちゃんと指示きくんですけど人がいるとだめで……と言ったら、家でできるってことは理解できるってことですよ、と言ってくれました。
 周りを見て行動する、ということが、普通にできる子もいれば、丁寧に積み重ねて理解する子もいる、とのことで、息子は後者なんだろうな、と。
 正直、なんで息子は、他の子みたいに、特に教えなくても周りを見て行動できないなんだろう、押さえつけたり考えたりして丁寧にやっていかなきゃならないの? って落ち込みました。
 でもそういうタイプなんだから仕方ない、って私も腹が決まったというか、地域のイベントやリトミックでの息子をどう扱っていいかヒントが得られました。
 今までは、イベントやリトミックへ行くと、帰りに落ち込んだりものすごく頭にきていたりすることばかりだったのですが、この親子教室に参加してから、「押さえつけてでも指示を通す」「暴れたら少し離れて落ち着かせる」「動き回ってもいいタイミングや場所を作る」のを意識するようになったので、少しだけ落ち込んだり怒ったりがしなくなったかなー。

 これが正解じゃないかもしれないし、この先またもっとデカい困り感が出てくるかも知れません。でもそうしたらその時にまた相談します。
 相談できるのってありがたい。

 自治体のフォローってどうなのか不安だったのですが、私が接触した限りでは、相談した時から親子教室の参加中も、ああなんて丁寧にみてくれるんだろう、と心底感謝しました。
 臨床心理士の先生が、幼稚園の入園後も様子を見に行ってくれたり、幼稚園入園後も親子教室のような会(なんだっけ……)にもし入れるのなら入って様子を見ましょうね、って言ってくれたんですよね。その時もすごーく丁寧に相談してくれたし、ただやっぱりそういう相談が増えているからか定員漏れする場合もあるけど、もしその会に漏れてもちゃんとフォローします、って言ってくれたし。
 私は月に1度、市が開催している地域のイベントへ参加しています。同じ学年の子が集まって交流するみたいなやつ。先日もそのイベントがありました。イベント終了後、係りの人の一人が「親子教室に行きました?」って聞いてきたんですよね。自治体がやってる親子教室だから、市のイベントの係りの人も、参加者の中に親子教室へ行っている人がいるって知らされてるんだなぁと思ったのですが(そのこと自体は私はありがたかった)、その方が「私の上の子も同じような感じだったので、親子教室に行ったんですよ」って言ってくれたんですね。泣きそうになりました。
 ああ、ちゃんと見てくれるんだな。って。
 本当にありがたいです。


 幼稚園に入園するまであと少し。それまでに、少しでも、落ち着きが出てくれればいいな。
 息子も私もがんばろ。